No.104 HTML版     2002年4月

 

日本図書館情報学会事務局

480-1197 愛知県愛知郡長久手町 大字長湫字片平9

愛知淑徳大学文学部図書館情報学科内 電話:0561-62-4111(内線455)

FAX:0561-63-9308(村主宛) 事務局長e-mail: muransky@asu.aasa.ac.jp

学会ホームページ: http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/index.html

郵便振替口座:00160-5-45759 (口座名義:日本図書館情報学会)

 

 

■新会長就任にあたって

 日本図書館情報学会会長 上田 修一

 昨年末に行われた役員選挙によって2002−2004年度の役員が選出され,今回,会長の職を務めることになりました。会員の皆様,役員の皆様とともに学会の発展のために努力いたしたいと存じますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。

 長澤前会長のもとでは,学会名を「日本図書館情報学会」と改めるとともに,無事に21世紀を迎えました。この間に会員は増えつつあり,研究大会や研究集会の発表数も増加しています。今後もこれまでの路線を踏襲し,研究活動をより活性化することが第一の課題と考えています。

 さて,本学会は,1952(昭和27)年4月に「日本図書館学会設立の趣旨」を発表,翌1953年6月に東京国立博物館講堂で第1回総会が開かれ,まもなく設立50年を迎えます。これから準備に入りますが,何らかの50周年記念事業を行う予定です。しかしながら,重要なことは設立50年を祝うことではなく,これを契機として次の50年を展望しつつ本学会の中長期の計画を立てることであると考えられます。幸いなことに,1998年に当時の研究委員会(根本彰委員長)によって,日本図書館情報学会の現状と学会を取り巻く環境の分析がなされ,提言を含め報告書『図書館情報学研究とその支援体制』としてまとめられています。これに基づいた議論が可能となっています。こうしたことを含めた50年記念事業が,今期の特別の仕事となると考えております。

 昨今の国の研究教育の施策では,「競争的環境の整備」という考え方がとられはじめております。大学のみならず,学会にもその波が押し寄せています。例えば,改めてご報告申し上げますが,科学研究費の分類が変更され,新しく「情報図書館学」という細目が作られました。本学会の範囲が一つの細目にまとまるのは望ましいことですが,ここに十分な申請数,申請額がないと,この細目が存続するのが難しくなります。つまり学会の研究上の力が試されることになります。

 このように我々を取り巻く経済,社会,技術の環境は以前にもまして変化の速度を速めています。従って,大学も図書館もそれぞれが独自の方針を持たねばならなくなっています。学会も同様であり,徒に「改革」を叫ぶのではなく,長期的な展望を持ちつつ,無理のない計画を立て着実に実行に移していくことが求められています。

 役員の任期の上限を定めることにより,徐々に役員が入れ替わり,多くの会員が学会運営に参加できる体制となっています。今回の役員選挙でも理事当選者の1/3が入れ替わりました。活力のある組織となるようさらに努力してまいります。

会員各位には,学会活動への積極なご参加とご支援をお願い申し上げます。

 

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2002年度日本図書館情報学会春季研究集会(ご案内)

 

2002年度の春季研究集会は下記の要領の通り京都・同志社大学で開催します。会員多数のご参加をお待ちしております。

参加を希望する方は,研究集会事務局宛に所定の期日までに参加申し込みをしてください。

 

 

日時  2002年5月18日(土) 10:00〜16:15

場所  同志社大学今出川キャンパス (〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入ル)

    (京都駅にて地下鉄「国際会館」行き<後部車両に>乗車(10分),「今出川」駅下車、

B番出口から会場(至誠館)まで徒歩3分)

※地図は<http://www.doshisha.ac.jp/daigaku/campus/non_imade/index.html>にあります。

会場  第1会場 至誠館 33号教室

    第2会場 至誠館 34号教室

参加費 会員500円,非会員1000円

申込締切 2002年5月7日(火)(連休にご注意ください)

申し込み先 下記の研究集会事務局まで,葉書か電子メールでお申し込みください。

事務局 日本図書館情報学会春季研究集会事務局

      108-8345 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学文学部 田村俊作気付

          電子メールtamaran@slis.keio.ac.jp

 

 

■春季研究集会プログラム

 


◆◆第1会場

10:00 〜10:15

開会のことば

10:15〜10:45

伊藤真理(愛知淑徳大学大学院文学研究科研究生)

「楽譜資料検索の利用者調査」

10:45〜11:15

光斎重治(愛知大学短期大学部)

「大学図書館資料としての卒業論文」

11:15〜11:45

安形輝(亜細亜大学),野末道子(鉄道総合研究所),久野高志(作新学院大学),池内淳(大東文化大学),石田栄美(国立情報学研究所),上田修一(慶應義塾大学)

Webページの実態調査と自動判定−タイプ判定と有用性判定を中心に−」

11:45〜13:00 〜昼休み〜
13:00〜13:30

佐藤義則(山形県立米沢女子短期大学),永田治樹(図書館情報大学)

「図書館の「サービス品質」を構成する局面」

13:30〜14:00

呉凱(東京大学大学院教育学研究科),顧銘(同),芳鐘冬樹(学位授与機構),三浦逸雄(東京大学大学院教育学研究科)

「東京大学における外国人留学生の情報利用の実態―アンケート調査の結果と分析―」

14:00〜14:30

四谷あさみ(愛知淑徳大学大学院文学研究科),野添篤毅(愛知淑徳大学文学部)

「大学生による学術情報入手のためのウェブサイトの評価に与える要因」

14:30〜14:45   〜休憩〜

14:45〜15:15

森山光良(岡山県総合文化センター)

「富山県内図書館蔵書総合目録事業に関する考察」

15:15〜15:45

中島幸子(同志社大学大学院),大城善盛(同志社大学),漢那憲治(梅花女子大学),瀬戸口誠(同志社大学大学院),北口己津子(同)

「大規模大学大学図書館における利用教育の研究」

15:45〜16:15

瀬戸口誠(同志社大学大学院),大城善盛(同志社大学),漢那憲治(梅花女子大学),中島幸子(同志社大学大学院),北口己津子(同)

「大規模大学図書館における利用教育の変遷−1993年と2001年の実態調査に基づく比較分析−」

◆◆第2会場

10:15〜10:45

枝元益祐(同志社大学大学院文学研究科教育学専攻)

「生涯学習社会における学校図書館地域開放の有効性−行政課題と主体形成のクロスロードから−」

10:45〜11:15

作野誠(愛知学院大学教務課(名古屋市立大学経済学部研究員))

「図書館の好イメージ形成に関する考察」

11:15〜11:45

三浦太郎(東京大学大学院教育学研究科)

「戦後占領期図書館法諸案の変遷―義務設置および国庫補助の規定を中心に―」

11:45〜13:00 〜昼休み〜

13:00〜13:30

゙在順(東京大学大学院教育学研究科)

「米軍政期における韓国図書館政策の性格―教育政策と連動した図書館政策を中心に―」

13:30〜14:00

薬袋秀樹(図書館情報大学)

「図書館問題研究会東京支部による区立図書館への司書職制度要求運動(1978〜1984年度)の考察」

14:00〜14:30

池内淳(大東文化大学文学部)

「公共図書館の最適規模」

14:30〜14:45   〜休憩〜

14:45〜15:15

村木美紀(大阪女子大学講師(非常勤)),村上泰子(梅花女子大学文学部),北克一(大阪市立大学学術情報総合センター)

  「ヤングアダルト・サービスの現状と展開―滋賀県調査の相関分析にもとづく全国調査の設計―」

15:15〜15:45

杉江典子(慶應義塾大学大学院)

「先進地域における公共図書館のレファレンスサービス:滋賀県と東京都多摩地域の比較」

15:45〜16:15

舟見 明美(図書館情報大学大学院) 

1960年代に実施された東京都司書教諭制度に関する研究」


 

 

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■おしらせ


◆研究助成金の公募

 本学会では,図書館情報学振興のために,会員が自発的に計画した研究調査の遂行ならびにその結果の取りまとめに要する経費の一部を助成する事業を実施しています。

 今年度は下記の要領で募集を行います。

1.助成額

  1件につき5〜10万円程度(5件程度に交付予定)

2.応募条件

 a.本学会の正会員,学生会員で,個人もしくはグループで行う研究あるいは調査であること

 b.研究成果(経過)報告書(400字程度)を2003年3月末に提出すること

 c.3年以内に研究大会あるいは春季研究集会で口頭の報告をし,かつ,『日本図書館情報学会誌』に投稿すること

3.選 考

 「研究費助成申込書」に基づいて研究委員会が選考する。結果は応募者に直接通知するとともに,会報に掲載する。

4.応募方法 以下の事項(a〜e)を記載した「研究費助成申込書」(A4判1枚)を,2002年5月末日までに郵便あるいは電子メールで送付すること。

 a. 研究代表者および研究分担者の氏名(グループで行う研究・調査の場合),所属,年齢,連絡先

 b. 研究題目

 c. 研究目的

 d. 研究計画・方法,助成金の使途(費目別内訳)

 e. 研究成果の発表方法および時期

《郵送先》

 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45

慶應義塾大学文学部内

  日本図書館情報学会研究委員会 田村俊作

《電子メール》tamaran@slis.keio.ac.jp

2002〜2004年度の事務局

 1999〜2001年度と変更ありません。

なお,会長指名常任理事として村主朋英(愛知淑徳大学)が指名され,引き続いて事務局長の任にあたることとなりました。

◆第50回(2002年度)研究大会

 今年度(2002年度)研究大会は,既報どおり明星大学(東京都日野市)を会場として開催されます。日程は2002年11月9日(土),10日(日)の両日に決まりましたので,おしらせいたします。

詳細(開催要領・研究発表募集要項)は次号会報に掲載する予定です。

◆第49回(2001年度)研究大会

 2001年10月20日と21日に愛知淑徳大学(愛知県愛知郡)で開催された昨年度研究大会は, 208名の参加者を得て,無事終了しました。このほど会計報告が事務局に届きましたので,御覧になりたい方は,学会事務局までお申し出下さい。

◆異動(名簿記載事項変更)について

(1)転居・人事異動等による名簿記載事項の変更がありましたら,お早めにおしらせください。その際,電子メールアドレスの変更についても(もしあれば)お忘れなく。会費納入の際に通知される場合は,「通信欄」に明記してください。

(2)学生会員の方が修了・卒業等で学籍を離れた場合,正会員への変更や退会等の手続をただちに行ってください。定例総会との関係で,5月末までにご連絡いただくのが最良です。所属の学校関係者の方もご留意いただければ幸いです。

(3)退会は会計年度を考慮の上,ご通知ください。例として,2002年度を以て退会される場合は,原則として2003年3月末,遅くとも2003年度の会費請求の始まる5月末までにご連絡ください。



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日本図書館情報学会の後援する関連行事のおしらせ

TP&Dフォーラム 2002」開催のご案内

 


※日本図書館情報学会は標記フォーラムの後援をいたします。関心のある会員はぜひご参加下さるようご案内いたします。


名 称:第12回整理技術・情報管理等研究集会(TP&Dフォーラム2002)

主 催:第12回整理技術・情報管理等研究集会実行委員会

共 催:私立大学図書館協会東地区部会研究部分類研究分科会

開催趣旨:本研究集会では,研究発表と討論に十分な時間をかけ,それぞれのテーマを深く掘り下げることで,より充実した研究集会を目指しています。それと共に,宿泊の集会形式をとることによって,参加者相互の交流と親睦をはかることも目的としています。

内 容:FRBRと目録法の動向(和中幹雄:国立国会図書館)

   :最新の国際十進分類法(UDC)研究(光富健一:東京理科大学図書館)

   :進化する情報検索技術:現状と将来の方向性(岸田和明:駿河台大学)


期 日:8月24日(土)〜25日(日)

会 場:鳳明館本館(東京都文京区本郷5-10-5)

定 員:40名

参加費:20,000円(合宿形式による研究集会を趣旨としています。一部参加の場合は要問合せ)

申込方法:氏名,性別,勤務先,連絡先住所,電話,Fax,メールアドレスを明記の上,実行委員会事務局宛メールもしくは郵送,Faxのこと。また,下記のホームページからもお申込み可

    (http://www.logob.com/users/tpd/

申込締切:6月末日(定員に達し次第〆切)

問合・申込先:同実行委員会事務局

      日本女子大学図書館 鈴木 学

      〒112-8681 文京区目白台2-8-1

      Tel:03-5981-3195 Fax:03-5981-3184

      e-mail:tpd@logob.com


 

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関連団体からのおしらせ

情報メディア学会研究大会を開催:e-Learningを基調テーマに

 


 情報メディア学会では,最近各方面から注目を集めているe-Learningを基調テーマにして,以下のように研究大会を開催します。非会員でも参加は自由ですので,ご関心のある方は是非お申し込み下さい。

 

日 時 平成14年5月11日(土)10時〜17時

会 場 日本科学未来館(東京都中央区青海2-41)

    ゆりかもめ「テレコムセンター」駅下車徒歩4分

参加費 会員1000円,非会員1500円(資料代を含む)

基調テーマ e-Learningの現状と将来,その情報メディア研究との関わり

 

主な内容

●基調講演「e-Learning の展望と研究」 清水康敬氏(国立教育政策研究所)

●シンポジウム 「e-Learningへの取り組みと情報メディア」

●その他

詳しい情報については学会ホームページ:http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsims/ をご覧下さい。

 

参加申し込み先

情報メディア学会事務局

305-8550 つくば市春日1-2 図書館情報大学内

FAX: 0298(59)1364

e-mail: onodera@ulis.ac.jp

(氏名,所属,電話番号,e-mail adressを明記して下さい)