『日本図書館情報学会誌』第69巻第3号の訂正について

2023年度日本図書館情報学会春季研究集会の概要のうち、仲村拓真氏および小田光宏氏の発表概要が他の発表者のものとなっておりました。謹んでお詫び申し上げるとともに、次のとおり訂正いたします。今後、このようなことのないようチェック体制を整え、再発防止に努めます。

図書館情報専門職の認定制度である認定司書の検討に資するため,生涯学習の仕組みとして制度が位置づけられている看護師を事例として認定制度を調査した。規程類や申請要領,認定団体のHPにより,認定要件と制度運営団体の取組を明らかにするとともに,認定司書の制度運営にどのような示唆を与えるかを考察した。認定司書と異なる点として(1)専門性に応じて選択できる仕組み,(2)新規,更新により評価軸の異なる認定要件,(3)教育機関との連携によるカリキュラム編成,(4)助成金・奨学金を指摘し,制度運営の参考になると考えられる(1)~(3)について考察した。

本研究では,地域情報を組織化して情報源として整備したり,地域の情報を掘り起こして提示したりする活動を「地域情報資源創出継承活動」と捉え,その実施状況を明らかにするため,公立図書館1,391館に質問紙調査を実施した。結果として,1,030館(回収率74.0%)から回答を得,143(13.9%)の自治体で,図書館が地域に出向いて,地域情報資源を記録していたこと,178(17.3%)の自治体で,図書館が地域の人々や団体と協同して,地域情報資源を収集していたこと,区・政令市では,他の自治体よりも活動の実施率が高かったことなどを明らかにした。

日本図書館情報学会研究委員会
日本図書館情報学会編集委員会